主婦から英語講師へ
私(当教室講師)は 今年2024年の年末には還暦を迎えますが、英語に関わりを持つようになったのは今から30年近く前の専業主婦だった頃です。
ずっと 「社会に出て働きたい」 と思っていたものの、特別な資格は何も持っていなかったので、「まずは何か新たな技能を身に付けなければ…」 と考えて英語を学び始めました。
英語を専門的に学んだ経験がなく、中学英語さえも完全に忘れていた私が 「なぜ英語を選んだのか」 というと、
当時の私は幼子二人を抱えながら夫の仕事による転居を頻繁に繰り返していたので、何かに集中して取り組むことは不可能でした。
そんな中でも、英語だったら、隙間時間を利用して、たとえ少しずつでも自分のペースで自宅でも取り組んでいかれるだろうと思ったからです。
そこでまず、手軽に始められるNHKのラジオ講座 「基礎英語1」 を聴くことから英語学習を始めました。当時は 「中学1年生の英語でもすごく難しいなあ~」 と思ったことを今でもよく覚えています。
途中からは英会話スクールに通ったり、1年ほどカナダのトロントに滞在したりと、さまざまな方法を織り交ぜて英語を学びましたが、
私の学習スタイルの基本は、最初から最後まで、いつもずっと 「独学」 でした。
そんな数年間にわたる英語学習生活を経て、40歳手前で英語講師になりました。
最初は英会話スクールに勤務して、子どもから大人までの英会話クラスや資格試験対策クラスなどを受け持ち、その後学習塾に移り、英語の受験指導や子ども向けの英会話指導に取り組みました。
そんな中、次第に 「もっと自分らしく働きたい」 という気持ちがどんどん大きくなっていったため、結局は組織を離れて個人で英語を教えるようになりました。
そんなこんなで今から約10年前に英語教室を始めたわけですが、現在に至るまでには幾度かの教室体制の変更→教室の休業→再開と種々の遍歴を重ねてきました。
当英語教室の原点とは
子どもであっても大人であっても、英語を教える際に私がいつも心がけていたのは、
- 学ぶ方ひとりひとりの人格を何よりも尊重する
- ひとりひとりに合ったやり方で無理なく快適に取り組めるようにサポートする
- ひとりひとりの個性や良さをできる限り引き出していく
ということでした。
このような思いが生まれたのは、私自身がいわゆる ‘生きづらさ’ を抱えて長い間苦しんできていたからです。
私はもともとが、「世間一般」 や 「標準」 とは少し異なる要素を多く持つ、どちらかというと個性的なタイプの人間だったのではないかと思います。
そのため、ステレオタイプ的な価値基準から判断されレッテルを貼られてしまうことや、「普通はこうだよね」 という標準を押し付けられてしまうことに対して、いつも息苦しさを感じてきました。
その一方で、「周りに合わせて社会にうまく適応していかなければ…」 というプレッシャーも非常に強く感じていたため、
本来の自分をずっと押し殺しながら、いつも周りに合わせて生きてきました。
その結果…
いつも心のどこかに引っかかりがあり、モヤモヤしていて気持ちが晴れず、身も心も重い…という状態を常に抱え続け、
何をやってもうまくいかない…
自分を上手に表現できない…
そんな苦しさをずっと味わってきました。
こうした経験から、
- 本来の自分を大切にすることの重要性
を単なる知識としてでなく、心の底から理解していたように思うので、
英語を教える際には、
- 英語を通して、ひとりひとりの ‘持って生まれた本来の個性や良さ’ をできる限り引き出していく
このことをとても大切に考えてきました。
英語から始める人生作り
自分らしく生きていくことを望んでいる方々は、私のほかにもたくさんいらっしゃることかと思います。
ただこれまでの私たちは、 「皆と同じであること」 を半ば強制される、単一的な価値観で成り立つ社会(今は変わりつつありますが)に身を置き続けてきたためなのか、
いざ、自分らしく生きていこうとしても、
- そもそも自分らしさがわからない…
- どうやったら自分らしく生きていかれるのかわからない…
- 新しい生き方をどこからどうやって始めたらいいかわからない…
このような状況に陥ってしまう場合が非常に多いのではないでしょうか。
私もずっとそうでした。
そんなときに、もしも英語に興味があるのなら、英語学習を入り口に、
- 英語から、日々の暮らしや人生を、自分らしいものに変えていく
このような進み方もあるのではないかと思います。
自分に合ったやり方で、自由に英語と関わることで、本来の自分らしさが次第に取り戻されていけば、
だんだんと、
- これまでは気づかなかった自分の良さや才能に気づいていく
- 自分に合った物事への対処の仕方やコツがわかってくる
- 自分に合った生き方がわかってくる
- やりたいことや目標が明確になってくる
このような変化がきっと生まれてくると思います。
そしてそれに伴い、気持ちが落ち着き、毎日が充実していくと思います。
「英語そのもの」 との付き合い方に関しては、
- 英語の才能が開花され、その道を究めていく
- 純粋な楽しみや趣味として英語とつきあっていく
- 一時の英語体験を経て、英語以外の世界に進んでいく
など、さまざまな方向性があるのでしょうが、
人生に変化を起こすための取っかかりの一つとして、英語に取り組んでみる形があってもいいと思います。
ともに歩む英語学習を
私たちは誰もが、自らの内側に、たくさんの可能性を秘めています。
それと同時に、どんなことにも、それぞれの歩み方があります。
英語学習に関しても、「人による違い」 があるのは当然ですが、
同じ人であっても、
- トントン拍子に進むとき
- 少し時間がかかるとき
と、いろいろなときがあるでしょう。
でも、どんなときも、
―― ご自分の可能性と力を信じて
のびのびと英語とつきあってほしい ――
と思っています。
結局のところ、それが、「心の満足」 と 「良い結果」 の両方を得るための、一番の方法であるからです。
当教室では、どんなときも、すべてを丸ごと受け止めて、その時その時の状況に合わせて、精一杯のサポートをしてまいりますので、
当教室で英語を学ぶ皆様は、ぜひ、ご自分の可能性と力を信じて、思いきり英語を楽しんでほしいと思っています。
2024年 & 2025年
中川英語アカデミー
講師 中川久恵
講師プロフィール

中川英語アカデミー 講師
中川 久恵
長野県上田市出身
講師略歴
大学卒業後、長野県内の公立高校に 「家庭科教師」 として勤務する。
結婚退職後、専業主婦として一男一女の子育てをしながら、独学で英語学習を開始する。英会話スクールやカナダのトロントなどでも英語を学ぶ。
カナダから帰国した2004年、英検準1級・TOEICスコア865を取得し、英会話スクールで勤務し始める。幼児~学生~大人までを対象に、英会話クラス・TOEICクラスを担当。その後学習塾に移り、幼稚園生・小学生・中学生を対象に、英会話指導と英語の受験指導に携わる。
2011年、独立して個人で英語を教え始める。幼児、小・中・高校生、受験生、大学生、社会人を対象に、子供英語・学校英語・高校受験・大学受験・英検・TOEIC・その他、英語指導および英会話指導をおこなう。
2020年春、新規生徒募集を一旦中止する。
2021年春、教室を完全休業し、業務内容の抜本的な見直しに着手する。
2024年春、教室を再開する。
2024年秋、悩み相談・人生相談室 「なかがわ相談室」 を開設する。