英語学習を始めた理由
私、当教室講師は、今年2024年の年末には還暦を迎えますが、今から30年近く前の33歳の時にゼロから英語学習を開始し、39歳の時に英語講師になりました。
英語を学び始めた当時、私は専業主婦として2児の子育てをしていました。しかし、もともとは家庭の主婦としてだけでなく社会に出て働きたいと思っていたので、当時の状況に対していつも強い苛立ちを感じていました。
そこで、そんな状況を変えるために新たな技能を身につけようと、英語を学び始めたのです。
なぜ英語を選んだのかというと、
その頃は子どもが小さかったことに加えて、夫の仕事の関係上、頻繁な引っ越しを余儀なくされていたという事情があり、挑戦できることには限りがありました。でも英語だったら、場所を選ばず自宅でも取り組めますし、子育ての合間の限られた時間を使って自分のペースで学習できると思ったからです。
また、中学時代に英語が好きだったことも動機の一つになりました。
学ぶ立場から教える立場に
まずはNHKのラジオ講座 「基礎英語1」 を聞きながらの独学から始め、その後英会話スクールに通ったり、通信講座を受講したり、約1年間カナダのトロントに行って英語を学んだりと、さまざまな方法で英語学習に取り組みました。
その甲斐あって数年後の39歳の時に英語講師として働き始めることができました。
最初は某英会話スクールで子どもから大人までの英会話クラスや資格試験対策クラスなどを受け持ち、その後学習塾に移り、英語の受験指導や子ども向けの英会話指導などを経験しました。
しかし次第にもっと自分の個性を活かした働き方をしたくなり、働き始めて7,8年たった頃、個人で英語教室を始めました。
- 独学を中心に英語を学んできた自身の学習経験を活かして、英語学習をする人たちの学習サポートをしていきたい
- 私のように ‘人生をやり直そう’ とする人たちを英語を通して応援していきたい
そんな思いを抱いていました。
ずっと大切にしてきたこと
さらに私は、
- 誰もが個性に合わせて、無理をせずに、楽しく取り組んでいってほしい
といつも思いながら英語を教えてきました。
その理由は、「どんなときでも自分を大切に、常に自分らしくあること」 がいかに重要なことなのかを、私自身が身をもって体験してきたからです。
英語とは関係のない話になり恐縮ですが、私は、周りに合わせて自分の気持ちを押し殺して行動してしまうクセがあったためなのか、いつもモヤモヤしていて心が晴れない、身も心も重い、という状態で何十年という長い年月を過ごしてきた、という背景を持っています。
自分の性格的な面に加えて、時代的な背景も多少影響していたのかもしれませんが、いずれにせよ、自分らしく生きられなくて苦しい…という生きづらさを常に抱えながら、これまでの人生をずっと生きてきました。
そんなことから、「私たちが、人間らしく、充実した人生を送れるかどうか」 は、
- ありのままの自分自身を認め、自分らしさを大切にして生きられるかどうかにかかっているのではないか
と、ごく自然に思うようになっていきましたので、英語を教える際も、
- 個々の個性を尊重して、その人らしく学べるようにすること
を大切にしたいとずっと思ってきました。
再び振り出しに、そして新たなスタートへ
上記のような背景のもとで約10年間、試行錯誤を重ねながら英語指導をしていましたが、3年前には教室をいったん閉じることになります。
理由は、私が目指していた、ひとりひとりの個性を尊重し、それを活かし伸ばしていく英語教室作りに失敗したからです。
当時も子どもから大人の方までの個人レッスンの教室だったのは今と同じですが、当時は学校の勉強や受験対策・資格試験対策用の英語も扱っていた点が現在とは大きく異なります。
その当時、最初は小・中学生が多く、そこに大人の方がちらほらいるという状況でした。しかし次第に高校生・大学生・受験生が増えていき、それに伴い、受験対策や資格試験対策の授業をする比率がどんどん増えていきました。
当時から私は受験等の画一的な学習に対してある種の違和感を抱いていましたが、そうしたものをまったく扱わずに教室を運営していくことが不可能だったため、進学塾のような形態の授業になりながらも、その中でできる範囲で各々の個性に合った取り組みをしてもらおうと考え、工夫しながら授業をしていきました。
しかし、いくら工夫をしたところで、
- 内容:試験に出る内容
- 目標:○○点を取る、合格する
- 期限:試験日までに
というように、すべてが事前に設定されている状況下の英語学習ではできることに限りがあり、私が目指していた個性尊重の自由な学び方からはかけ離れた状態になっていきました。
そうした状況が続き限界を感じ始めていた頃、家庭内の事情等、諸事情が重なったことをきっかけに一から立て直していくことを決断し、3年超の期間をかけ、ようやく再スタートを切った、というのが現在の状況です。
以上、このホームページをご覧いただいている皆様にとって何かの参考になれば…との思いから、講師の半生のようなものを紹介してきました。
英語学習から新しい人生を
最後に、ここまでお読みくださった皆様へ
中川英語アカデミーは、ひとりひとりの興味や個性を大切に、自由に楽しく英語を学習していく英語教室です。
皆様が、明るく豊かな毎日と、充実した、より良い人生をつくっていかれるように、英語を通してお手伝いをしてまいります。
人生の再出発を考えている方々へ
私たちは、年齢・立場・過去や現在の状況に関係なく、いつでも、どこからでも、人生を新たに作り直していくことができると思います。
私自身、30歳を過ぎてから英語を学び始めましたし、60歳になる今年、再度人生をやり直そうと、また新たな挑戦を始めました。
なぜか心が惹かれる、引きつけられる、と感じるところに、新しい人生に向けてのヒントやチャンスが隠れている場合があると思います。
もしも英語に興味があるのなら、英語を学ぶという取り組みの中に、そのヒントとチャンスが潜んでいるかもしれません。
自分独自の快適な方法で英語に接していく過程で、自分の好み・得意なこと・価値観などを再発見していくことができれば、これまでは見えなかった新しい可能性が、きっと見えてくるようになると思います。
そして、現在なんらかの生きづらさを抱えている方々へ
なんとか人生を変えたいと、私は英語学習を始めました。
いろいろなことがありましたが、今振り返ってみると、英語を学び、英語を教えることによって私は救われてきたような気がします。
英語がこれまでの私の人生をずっと支えてきてくれました。
皆様の中にも、もしかしたら、英語を学ぶという、これまでとは違う新しい世界を持つことで、私のように心が救われていく場合があるかもしれません。
2024年 春、秋、冬
中川英語アカデミー 講師 中川久恵
講師プロフィール
中川英語アカデミー 講師
中川 久恵
長野県上田市出身
講師略歴
大学卒業後、長野県内の公立高校に 「家庭科教師」 として勤務する。
結婚退職後、専業主婦として一男一女の子育てをしながら、独学で英語学習を開始する。途中から英会話スクールにも通い英語を学ぶ。学習開始から数年後の2003年、家族とともにカナダのトロントに一年間在住する。
帰国後、英検準1級・TOEICスコア865を取得。
2004年から英会話スクールで英会話講師として勤務する。幼児~学生~大人までを対象に、英会話クラス・TOEICクラスを担当。その後学習塾に移り、幼稚園生・小学生・中学生を対象に、英会話指導と英語の受験指導をする。
2011年、独立して個人で英語を教え始める。幼児、小・中・高校生、受験生、大学生、社会人を対象に、子供英語・学校英語・高校受験・大学受験・英検・TOEIC・その他、英語兼英会話指導をおこなう。
2020年春、新規生徒募集を一旦中止する。2021年春、教室を完全休業し、業務内容の抜本的な見直しをする。
2024年春、教室再開。
2024年秋、悩み相談・人生相談室 「なかがわ相談室」 開設。